2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧
すべてを失って、初めて日本人は星空を発見した。 加藤周一氏の『『日本文学史序説』補講』の或る一部分を勝手に要約すると、そういう風になるのだろうか。『建礼門院右京大夫集』という本の紹介が出てくる。平家が滅びたあと、京都・大原の建礼門院(平清盛…
幽霊を信じるのか信じないのか、それは大多数のひとにとって人生を尽くしてかんがえるほどのものでもない、他愛のない問いかけとでも言えるにちがいない。信じたところでなにあるのか、信じないことでなにかあるのか、結局は人生に損か得かの話で、得とわか…
死者に助力を得ながら、そうして、かれらと協力しながら、いのちについてかんがえてみたいとおもうことがあった。それもできることなら、死者の方を主体として、かれらの方が生きている者よりも多くいのちたり得ているとしてとらえてみたかった。 生命がある…