2022-01-01から1年間の記事一覧
八十近くになる人と話をしていて、最近はまたレコードで聞かれるようになってきた、という話題になった。それも年配の方だけではなく若い人でも買うと言う。むしろ若年層の方に人気なのではないか、という話もした。 イヤホンを通して聞こえてくる音楽は格段…
角川必携国語辞典には「らぬけことば」の項目があって、そこに「『らぬけことば』は、新しい『可能動詞』が生じつつあると認めることができる」となんだかおもしろそうな解説が載っている。 調べてみると、このらぬけことばは昭和の初期から始まっているらし…
宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』についての評論をWeb上でいくつか拾い読みしているうちに、もしかすればこの作品はパラレルワールドの元祖じゃないかとふとおもった。 といっても、パラレルワールドという世界観を最初に取り入れた作品ではなく、作品そのものが…
休日になにをしているか、と聞かれて、ことばを詰まらせるひとは多いのじゃないだろうか。 それというのも、別にこれといったことをしているわけじゃないから答えに窮する。ゴロゴロしたり、テレビやネットをなんとはなしに見たり、目に止まった本を読んだり…
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星座の目 台風に目があるように星座にも目があることにしてみるなら、それはやっぱり北極星になる気がする。 北の空にカメラのレンズを向けて、星の軌道を写すようにシャッターを開いたまま撮った写真をよく見かける。そこでは北極星だけが点になっていて他…
デジタルの方が楽で便利、と言う声を聞いたり、アナログの方が味のあることができると言ったことを耳にしたり、意見はいろいろある。 なんというか、デジタルを取り入れるひとは合理的で、アナログをえらぶひとは感情的、とでも分けられるのだろうか。 こと…
野村英夫というひとの本があって、そのひとつに「堀辰雄跋」と表紙に書かれてある詩集がある。 この「跋」とはなんだろう、と気になって調べてみた。 跋は「ばつ」と読むらしかった。 よく小説の終わりにある後書きと同じ意味で、要は本の最後に書き添える文…
算数の文章問題がうまく解けない子どもがいた。 単に数式があるだけならすらすらと答えてゆける。それが文章として書かれてあると、文中から数と数式とを組み立てゆく必要があるからそこでまごつくらしい。算数の文章問題は、運動神経はいいけれどもルールが…