文集 『朱の葉』
角川必携国語辞典には「らぬけことば」の項目があって、そこに「『らぬけことば』は、新しい『可能動詞』が生じつつあると認めることができる」となんだかおもしろそうな解説が載っている。 調べてみると、このらぬけことばは昭和の初期から始まっているらし…
わたしはここで、堀辰雄と宮沢賢治、このふたりの作家が残したものに助力をもらいながら、ふたりを考察している方々の意見も借りつつ幸いについて手短に一考したいとおもっている。 まずは賢治のことから始めたい。 宮沢賢治は「ほんとうのさいわい」を探し…