STUDIOwawon

STUDIOwawon(スタジオわをん)は、「かる、ゆる、らく」をモットーに、ことばをデザインしてゆくスタジオです。

2023-10-01から1ヶ月間の記事一覧

盛岡小散歩

9月下旬、父の送り迎えで盛岡に行って、用事が終わるまでぶらぶら歩いていたとき、ぼくはちょっとしたこころ惹かれるものを見つけた。 その日は朝寒かった。 それでも盛岡に着く頃にはある程度暖かくなっていて、半袖で歩いているひともちらほら見かけた。 …

ありのままにを聴いて

去年の8月から約1年をかけて、ぼくは『夢のクレヨン王国』というアニメを見た。dアニメストアというところで配信が始まっていたのをたまたま見かけてのことだった。 大雑把に内容を説明すれば、12歳になったシルバー王女が仲間とともに石にされた両親を…

パフとエルマー

8月。 横浜へ旅をしてから、東京に行って、夜は友人と再会した。その際プレゼントをいただいた。 宿に戻ってから中を開けてみると、ハンカチとバッチが入っていた。どちらも見覚えのある作品、『エルマーのぼうけん』のものだった。 早速友人にお礼のメール…

10年前、10年後

1 聞こえが良くなるように言うなら、10年前の忘れ物をとりに行ってきた、というような表現になるのだろうか。むしろ本音に即して言うのなら、10年前の借りを返したい、果たせなかったおもいを今度こそは晴らしたい・・・、そんな風に、拭い切れない未練…

精一杯の文学

セミは幼虫の姿で6年間土の中にいて、地上に出てきて成虫になれば1週間のいのちしかない、というのは、小学校低学年の頃にはすでにどこからともなく聞いていて知っていた気がする。そのあまりの短さに、有り体に言うなら可哀想だという気持やいのちの尊さ…

夏を録る

当初の予定では、寺田倉庫で開催されている『金曜ロードショーとジブリ展』に行く気で、ぼくは8月に偶然取れた連休を利用しようとしていた。 しかしジブリというやつはカンタンにはいかないものだ。 ぼくは当日券があるものだと当然のようにおもっていた。 …

いのちを見つめた五日間

いのちを見つめた五日間、と銘打つと、なんだかとても大層で壮大で重みと深みのある内容を想起するかもしれない。しかしなんのことはない、コロナにかかってゲーゲー休んでいたというオチだ。 先だって、ぼくはコロナになった。 勤め先でひとりが発症し、ひ…