STUDIOwawon

STUDIOwawon(スタジオわをん)は、「かる、ゆる、らく」をモットーに、ことばをデザインしてゆくスタジオです。

デジタル・アナログ

 デジタルの方が楽で便利、と言う声を聞いたり、アナログの方が味のあることができると言ったことを耳にしたり、意見はいろいろある。
 なんというか、デジタルを取り入れるひとは合理的で、アナログをえらぶひとは感情的、とでも分けられるのだろうか。
 ことデジタルとアナログの話になると、このふたつは水と油のように相性の悪いものとして扱われかんがえられやすい。
 と言っても普段の生活なんて、このふたつをごちゃ混ぜにして成り立っている。デジタルだから、アナログだから、とことさら区別をつけるよりは、どっちもよくて、いいところを持ち寄って、くっつけ合えればそれがいい。
 つまるところ、ひとは手段の違いにわりかしこだわるものなのかもしれない。目的の方から見れば、手段の違い、こだわりなんて、随分とちいさいものかもわからない。
 むしろデジタルともアナログともとれる脳みそをもうちょっと効率よく感情豊かにつかいたいものだとおもう。案外脳さえうまくつかい込めれば、デジタルかアナログかと贔屓する必要もなくなってなにをもっても自分らしさを遺憾なく発揮できそうな気がしてくる。
 そう言えば、作家の夏目漱石が亡くなったとき、頭を解剖されてその脳みそが今でもどこかの大学に保管されているらしい。それに漱石の脳は平均よりも大きいらしかった。
 筋肉がやり方次第で強く大きく増やしていけるように、脳もどうにかして大きくできないだろうか。